高畑早苗 Sanae Takahata

群馬県前橋市生まれ

1977年、高校卒業後アルバイトで貯めた資金で片道切符を買い羽田からパリへ飛び立つ。18歳でパリのギャラリーにデビュー。絵で自活の道に入る。21歳でニューヨークに移住し、ゾマギャラリーと専属契約。絵で自活しながら80年代をニューヨークとシアトルで過ごし、友人達や内面の女性像を描いた油絵、襖絵、テラコッタのマスクやトルソ、等身大の立像などの作品を日米各地で発表する。日本では、1984年に佐賀町エキジビット・スペースで襖絵を中心に展示した「幸福な場所」展が開催された。1989年の暮れにシアトルから横浜に移住、後に前橋の元座繰織工場をアトリエにする。自分にとって国とは何か?を問いながら描いた昭和天皇崩御がテーマの「平成元年シリーズ」(1989年)、バブル崩壊前後のモノが溢れる不気味な東京の姿を描いた「東京」シリーズ(1991年)、2メートルを超す立像 (F.R.P) を用いたインスタレーション 「Deep Freeze」(1991年)を制作し発表する。

30代に入り、抱えていた内面の問題と向き合い始める。私とは何か、生きる意味とは何か、何が人を生かしているのかを自問しながら、「笑い」「好きなもの」など、生命の肯定性に焦点を当て、世界各地に住む21人の友人達にインタビューを始める。"移り住んだ土地で出逢った友人達の中に「わたし」が散在する。"をコンセプトに、17点から成るセルフ・ポートレイトシリーズ「Intimate Reflections 1991-1995 生まれ出た自画像たち」を4年の歳月をかけ制作する。そのシリーズを、佐賀町エキジビット・スペース(1995年)、京都法然院・方丈(1996年)で発表後、内的必然に促されアーティストの道を大幅にはみだして生き始める。自分の内面で起きている出来事は自分でしか解決できないと確信し、その時間を生き抜くため人生で初めて絵以外の仕事に従事する。自己との戦い、社会との戦いの日々の中からDress Shaped Sculpturesシリーズ「WEAR ME- 無意識の鎧、意識の兜」 は必然として生まれてきた。2006年、京都法然院・方丈での発表が、私の第二の誕生となる。10年越しのプロジェクト「WEAR ME」シリーズは、法然院展の後、OCギャラリー、フリンジクラブ(2008年香港)、日本美術技術博物館manggha美術館 (2012年 クラコフ、ポーランド)で企画展が開催された。


個展

2015 「妄想中世」 佐賀町アーカイブ (東京)
2014 「Metamorphosis」 Mur Nmade (香港)
2014 「中世であそぶ」 A.M Space (香港)
2014 「Metamorphosis - キマノコへのオマージュ」 Galerie Paris  (横浜)
2013 「中世であそぶーイブとリリスの物語」 ギャラリー砂翁 (東京)
2012 「WEAR ME 転変無常 2012 Krakow」 日本美術技術博物館manggha (クラコフ)
2012 「中世であそぶ」 ギャラリートモス (東京)
2011 「WEAR ME 転変無常」 Galerie Paris  (横浜)
2009 「Sanae Takahata」 ステート・オブ・ザ・アーツギャラリー (香港)
2008 「WEAR ME 變幻無裳」 OCギャラリー (九龍)
2008 「WEAR ME 變幻無裳」 エコノミストギャラリー, フリンジ・クラブ (香港)
2008 「蝶々と呪文」 ギャラリー砂翁&ギャラリートモス (東京)
2006 「WEAR ME 無意識の鎧、意識の兜」 表参道画廊 (東京)、法然院・方丈 (京都)
1997 - 1998 「有史以前の月」「My Sister's Room」 Artist Place Mischief (高崎)
1996 「Intimate Reflections 1991-1995生まれ出た自画像たち」  法然院 方丈・講堂 (京都)
1995 「Intimate Reflections 1991-1995生まれ出た自画像たち」 佐賀町エキジビット・スペース  (東京)
1991 「東京 1991」プレビュー展 海外特派員クラブ (東京)
1990 「Deep Freeze −4Dの情動−」 横浜ST SPOT 主催:横浜市 (横浜)
1990 「高畑早苗 トルソ展」 西武LOFT 梅田 (大阪)
1989 「遠方より来た人々」 ギャラリー砂翁&ギャラリートモス (東京)
1988 イン・シンクギャラリー  (シアトル)
1987 ペンリンギャラリー (シアトル)
1986 「明日の顔を探して」 佐賀町bis  (東京)
1985 「Tomorrow's Face」 ガレリアキマイラ (東京)
1984 「幸福な場所」 佐賀町エキジビット・スペース (東京)
1982 「Puffs From Passing Reincarnations」 ゾマギャラリー (ニューヨーク)
1979 「高畑早苗展」  群馬県民会館 (前橋)
1978 マーナー・マイヤーギャラリー (パリ)

招待展、グループ展、他

2014 「夢の軌跡」上毛芸術奨励賞・芸術文化賞受賞者展、主催:上毛新聞、高崎シティギャラリー(高崎)
2014 「A Journey to Japan」 manggha 美術館 (クラコフ)
2011 「希望展」ギャラリー砂翁&ギャラリートモス (東京)
2009 - 2011 State Art Gallery (香港)
2001 「Tokyo International Learning Community Charity Auction」 オーストラリア大使館 (東京)
1996 「フィリップモリス・アートアワード」 (東京)
1996 上毛新聞奨励賞 主催:上毛新聞社
1991 ガレリアキマイラ (東京)
1991 「異次元ミューゼ」 主催:大洋工芸 (東京、大阪、福岡 巡回展)
1989 サンデ・ウェブスターギャラリー (フィラデルフィア)
1989 - 1990 ネオ・パーソナギャラリー (ニューヨーク)
1989 「Masks」 ハートネス・シュースギャラリー (シアトル)
1984 「ジャパン・フェスティバル」 招待 主催:ブルーミングデール社 (ニューヨーク)
1983 「ジャパン・ダイナスティー'83」 招待 (襖絵)主催:ワナメーカーズ社 (フィラデルフィア)
「アルカディア・チェルシー・スペースショー」 招待 主催:アルカディア社 (ニューヨーク)
1981 ゾマギャラリー (ニューヨーク)*1981年以降ゾマギャラリーのマネージメントによりグループ展をニューヨーク、フロリダ、フィラデルフィアなどで多数
1980 「1000人のコレクターが選ぶ大賞展」 大賞受賞 主催:ギャラリー金田 (東京)
1978 - 1979 ル・サロン グランパレ (パリ)
1977 サロン・ドートンヌ グランパレ (パリ)
1977 マーナー・マイヤーギャラリー (パリ)

Artfair

2014 Affordable Art Fair Singapore, Booth: State- of-the-Arts, Hong Kong (シンガポール)

共著

  • 『あ・な・た・た・ち −自我からの癒し−』  絵:高畑早苗 文:上野千鶴子 (NHK出版) 1995年
  • 『表現する女たち−私を生きるために、私は創造する−』  京都精華大学総合講座 「女性と芸術」 編:三木草子、レベッカ・ジェニスン (第三書館) 2009年

1985 - 1986 テレビ・コマーシャル (マスク&立体作品、美術)、広告(イラストレーション)、装丁(油絵)、NHK衛星放送音楽番組ビデオ(マスク)に関わる。
1988 - 1989 「Wearable Art Objects」を ベルビュー・アートセンター、タコマ美術館、シアトル美術館のミュージアムショップで常設展示、販売される。

評論

  • 「Sanae Takahata's Quest for Self」 萩原弘子 (大阪府立大学教授)  n. paradoxa (International Feminism Art Journal Vol.20, 2007)
  • 「表現すること=見ること」深澤純子 We learn  公益財団法人 日本女性学習財団2012年4月号

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